メリークリスマス！

クリスマスにＤＶＤ届いた！ Amazonはやれば出来る子。

クリスマス・キャロル [DVD]

霞薙さん(id:kasuminagi)のところで取り上げられていたのを見て、懐かしさの余り購入。
記事に興奮してボタン連打したらはてなスターが3つも付いちゃいました。ごめんなさい。
ていうか、スターって1人1個じゃなかったんですね。初めて知りました……。

クリスマスキャロルは小学校か中学校の時、何かの授業時間に先生がビデオかＬＤを見せてくれたんですが（どんだけ曖昧だ）、2時間近くある作品を45分の授業時間で観きれるはずもなく、飛ばし飛ばし進めたにも関わらずエンディングまでたどり着かずに時間終了してしまいました。
後にＷＯＷＷＯＷでやっていた同作品を録画してようやく最初から最後まで観ることができたんですが、それ以来ことあるごとに何度も見返した、とても思い出深い作品です。
そんな大好きな思い出の映画が1500円で簡単に通販出来ちゃうなんて、21世紀ってスゴイ！

作品についての話ですが、なんといってもスクルージ役のアルバート・フィニーのチャーミングな演技が最高ですね！
中盤以降、パーティーに混じったりおもちゃ屋で大人買いしたりする場面ではしゃぎ過ぎてテンションおかしくなってしまうのが、何十年も楽しみ方を忘れていたせいで匙加減がわからなくなってしまった不器用男、といった風情でたまらなく愛しいです。
この映画を観るのは十数年ぶりですが、やはり最萌えキャラは今も昔もスクルージで揺るぎません。
美術も良く出来ていて、特にマーレイの衣装なんかは不気味かつ上品で素晴らしい出来栄え。演じるアレックス・ギネスもユーモラスさと怪しさが同居した演技で、流石に上手いですよね。あの低音で囁くようにスクルゥゥジと呼ぶ声が雰囲気いっぱいで大好きです。
音楽もとにかく素晴らしい名曲ぞろい。一番好きなのは「I Like Life」ですが、エンディングでの街中総出の「Thank you berry much」も一体感が最高です。
地獄に落ちて鎖に縛られるシーンやラストの大盤振る舞いのばら撒きシーンなど、原作に比べると色々と誇張された表現が多いんですが、その分テーマはより明快になっており、子供にも理解しやすい名作だと思います。

親しい人と幸せを分かち合うこと。隣人の笑顔を見ること。日々の糧に感謝すること。全部ひっくるめて味わえるクリスマスは素晴らしい。
キリスト教的思想の持ち合わせが無くても「慈悲と寛容は他人のみならず己をも幸福にする」というテーマはとても普遍的で共感しやすく、だからこそ世界中で長く愛される物語となっているんでしょうね。
観終わったあとは道行く人に大声で挨拶したくなる、そんな作品です。
メリークリスマス！ みなさんどうぞ良いお年を！