ドット絵ができるまで

ドット絵いつもどうやって描いてるの、と訊かれたので。
割と適当なので、もっと良いやり方があったら教えて欲しいくらいなんですが。

左から順に1・2・3・4の工程として、まず1でシルエット、2で大まかな配置、3で着色、4で調整。
以前どこかのサイトで紹介されていた方法を見てそのまま真似してるので、多分それなりにオーソドックスな描き方ではないかと思います。

今回の例は1でシルエットがしっかり定まっておらず、2でかなり形がかわっていますね。
これは要するにイメージが固まらないまま勢いで描き始めてその場でいじりながらしっくり来る形を探したということです。
例としては悪い例ということになりますが、こういうことは割合良くあります。
大体、描くキャラに対するイメージ力の差が迷いになって現れることが多いですね。
これだ! という決めポーズがあるキャラならやりやすいんですが、スカーレットウィッチの場合はその辺がいまいちイメージしきれず。せめて女らしさを出そう、と仕草を試行錯誤した跡が見て取れます。


ドット絵の場合、2で配置を決めれば八割方完成したも同然だと思います。
場合によっては2の段階までで終わらせることもあるでしょう。ふぁみこん風ドットとかそんな感じ。
細かい色置きは省略していますが、マントと髪を魔女っぽくなびかせるというイメージはこの段階で固まっていますね。


3は一番好きな工程です。
色々と手を加えながらポチポチと色を置くのは本当に楽しい、癒される時間ですね。
一手一手、完成へと近付くのが目に見えて実感できるのがドット絵の魅力でしょうか。
この段階でも胸や足の形を整えながら、プロポーションを若干修正しています。
打っているうちにもっと良い表現に気付く、というのは往々にしてあることで、それもまた楽しい発見です。
ちなみにこれはクイックシルバーをかなりスタイル良く描いてしまったため、それに合わせた修正ということになります。
弟を脳内美化し過ぎたツケがこんなところに。


で、本当なら3で完成のはずなんですが。
絵は描いてから一晩寝かせろとは良く言ったもの。大抵は4の調整を経て完成となります。
時間を置いて見直すと、細かいディティールやら色合いやらポーズやら、修正点は見えてくるものです。
ある意味、この工程が最終的な完成度を高める為に一番重要かもしれません。
今回はマントのディティール修正と、色のメリハリが強くなるよう色調調整、あとポーズがイマイチだったので右手を直しました。
改めて見直すと何で最初からこうしておかなかったんだという感じですが、描き終わった直後はなかなか気付かないものなんですね。疲れで頭が麻痺してるせいでしょうか。


以上、自分はいつもこんな風に描いていますという説明でした。
コツとか何も無いな! ごめん!